ボルガライス&ソースカツ丼情報 - Дон Волга
ボルガライス その縁起と系譜
「ボルガライス」の系譜
ソースに着目した分類:
●濃厚デミソース系 濃厚なデミグラスがかかったタイプ。ボルガのデフォルトか? 「さらっと系」に比較してソース量多めの店が多い。
代表店:「伊万里」「カプチーノ」「とんとん亭」
●さらっとデミソース系 ボルガライスのもう一方の基本形。さらっとしたソースでその量も少なめ。ライスの味がより堪能できるタイプだ。
代表店:「ヨコガワ分店」「洋食のいし川」
●トマトソース系 イタリアンな、爽やかなトマトソース風味。
代表店:「ジャムハウス」
●ウスターソース味かつ系 ウスターソース系かつ丼の「味かつ」がのったタイプ。福井ならではの発展系かもしれない。
代表店:「麺房 いせや」「水芭蕉つる八」
●トンカツ用ソース系 うどん・そば店(専門店でなくいわゆる大衆食堂)で出されるタイプ。素朴な味わい。
代表店:「青雲堂」「藤乃家」
「いせや」「藤乃家」では、トンカツ用ソース+ケチャップのダブルソースで提供されている。
ライスによる分類:
●ケチャップベース: まさにチキンライスといっていい味。ケチャップを使用し炒めたご飯。ケチャップに由来する酸味がある。ボルガライスの基本系のライスといえよう。
●デミベース: デミグラスソースを使用し炒めたご飯。より深みのある味わいが楽しめるライスだ。希少なタイプ。
●チャーハン: いわゆる焼きめし。ケチャップ等のソース類を使用せず、主に塩コショーで仕上げられたシンプルなもの。スパイシーな味わいが楽しめ、アルコールとの相性がいい。
●混ぜ込み飯: ご飯を炒めず、白飯にトマト系、デミ系、出汁系などの調味料を混ぜ込んで仕込んだライス。ヘルシー志向のお店により最近提案されてきたニューウェーブであるが、ライトな味わいで幅広い層の支持を集めつつあり、お店側にとってもメニュー提供のスピードアップにつながることからメリットが大きそうだ。
●ピラフ: 洗った米の段階で味付け、炒めを行い、炊き上げたご飯。以前は提供店があったが、現在では見かけることがほとんどなくなってしまったようだ。
なお、ケチャップベース、デミベースのものには、さらに具入り、具なしの違いがある。
「具入り」とは、いわゆるチキンライスや、豚肉、マッシュルーム、グリンピース等、いろいろな材料を入れたライス。
一方「具なし」であるが、単にお米だけ、というのではなく、具に玉ねぎだけを使用したシンプルなものがこう呼び習わされているようだ。
各店、ライスの味のベース、具材には、ソースとの相性などから独自の工夫を凝らしており、特に「具入り」の具には様々なバリエーションがある。微妙な違いをぜひ検証されたい。
また、ケチャップベースのお店の一部では、チャーハンに変更できるメニュー対応を行っているところもある。ぜひ、試してみてほしい。
かつては、武生市内の喫茶店で出すところが多かったように思うボルガライス。
いわゆる「喫茶店」の減少とともに、食べられるお店も減ってしまったようだ。
でも、是非とも後世に伝えたい味!!
各お店、頑張っていただくようお願い申し上げます。